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皆さんこんにちは!
株式会社セントラルシール、更新担当の中西です。
いつも「防水工事雑学講座」をご覧いただき、ありがとうございます。
目次
防水工事は施工完了後の品質をいかに維持し、お客様に安心をお届けできるかが重要です。今回は「品質保証」と「アフターサービス」をテーマに、施工直後から長期にわたるフォローアップ体制まで、以下の3つの視点で詳しく解説します。
品質試験の実施方法
保証制度の設計ポイント
定期点検プランとメンテナンス契約
目的:施工面に水を張り、漏水がないかを確認する試験。
手順:
防水層が完全に硬化した後、テストエリア(1㎡程度)を区画し、水を満たす。
24時間放置し、下階や内部天井に水滴・染みが発生しないか観察。
異常がなければ、順次他エリアも同様に試験。
注意点:気温や湿度によって硬化時間が変わるため、施工後の乾燥確認は念入りに。
目的:防水層の下に潜む浮きや剥がれを非破壊で検出。
手順:
晴天の朝、屋上などに赤外線カメラを設置。
日中の温度差を利用し、浮いている部分が他と異なる熱画像を示すかを解析。
異常箇所はピンポイントでマーキングし、必要な補修計画を立案。
メリット:広範囲を短時間で調査でき、肉眼では発見しづらい初期不良をキャッチ可能。
目的:塗膜やシート防水の接着強度を測定し、耐久性を定量的に評価。
手順:
施工面の一部に専用引張試験キットを取り付ける。
機械で一定速度で引張り、剥離に要する力(N/cm²)を記録。
規定値以上の強度が得られているかを判定。
注意点:試験後は小さな穴が開くため、速やかに補修材で充填し、表面を平滑に戻す。
塗膜防水:通常3~5年の保証を設定。
シート防水:5~10年保証が一般的。継ぎ目部分の保証延長を検討。
ウレタン防水密着工法:施工品質が安定しやすいため、5~7年の保証を推奨。
保証対象:防水層の漏水、剥がれ、膨れなど、施工不良による不具合。
除外事項:自然災害(地震、洪水)、第三者の損傷、経年劣化による軽微な色あせなど。
対応内容:無償補修(材料・工賃)、再試験費用の負担、必要に応じた部分施工。
発行タイミング:最終試験合格後、すみやかに発行。
管理方法:電子データベースで保証書を保管し、お客様へはPDFと紙版を併せてお渡し。
更新オプション:保証延長プランを用意し、定期メンテナンス実施で保証期間を追加。
点検頻度:
初年度:6ヶ月点検
以降:年1回(または2年に1回)
点検項目:
表面のひび割れ・剥がれ
トップコートの摩耗・色あせ
排水ドレンの詰まり・水たまり
継ぎ目シール部の劣化
点検報告:チェックリストと写真付き報告書を作成し、改善提案を含めてご提出。
年間保守契約:点検費用を平準化し、突発的な修繕にも優先対応。
パッケージプラン:トップコート再塗布や部分補修を含むパック料金を設定し、コスト予算を明確化。
リマインダー機能:契約管理システムからお客様へ点検時期の通知を自動送信し、フォロー漏れを防止。
早期発見事例:年次点検で発見した小さなひび割れを即補修し、大規模漏水を防いだケース。
コスト削減効果:定期メンテナンス実施で、10年目の大規模改修費用を約30%削減した実績。
顧客満足度向上:継続的なコミュニケーションで「安心感が違う」と評価された声を紹介。
品質試験:散水試験・赤外線検査・引張強度試験で施工品質を多角的に確認。
保証制度:期間・範囲を明確にし、保証書発行から更新オプションまで整備。
定期点検・メンテナンス契約:点検プラン設計と契約運用で、長期的な防水性能を維持。
これらを組み合わせることで、防水工事後もお客様に「ずっと安心」をお届けできます。
次回第7回では、「防水工事における最新材料とエコ技術」をテーマに、
環境配慮型防水材(低VOC、再生樹脂使用)
ナノコーティング技術による超撥水性能
太陽光反射型トップコートの省エネ効果
など、地球にも建物にも優しい最新トレンドをご紹介します。どうぞお楽しみに!
株式会社セントラルシールでは、防水工事のプロフェッショナルとして、施工後の安心サポート体制を強化しています。
一緒に働いてくださる仲間も募集中ですので、「人柄」を重視する採用ページをご覧ください。
皆さまのご応募を心よりお待ちしております!